潜む吐息 湿気る声が
心のひだ 割れた隙間
開く傷に 染み込む深い闇
あと少し ほんのちょっとで
抜け出せそう だけどね
迷ってる どっちのドアを
ねぇ 開ければいい?
もうあの場所へ戻れない
鈍い痛みはもう感じない
…壊れ始める
頭の中を駆け巡る
音に耳をすました日から
無色のドレスなびかせて踊る
枯れた声で叫ぶ
届かないのに…
理想と夜と悲しみで
欠けたガラス細工が歪む
体中に開いた穴を
ひとつひとつ 塞いでいく
冷たい風 そこを満たさぬよう
初めから終わりが見える小説より
怪しく光る鍵 手に入れた今
そう 震えていた
もうあの日には帰れない
溶けた氷が描く輪に
映る面影
愛したモノを汚してく
影に怯え瞼を閉じた
よれた心がすすり泣く声に
答えが響き合う果てを感じて
ガラスのような眼差しで
こんな病んだ私見ないで
もうあの場所へ戻れない
鈍い痛みはもう感じない
…壊れ始める
頭の中を駆け巡る
音に耳をすました日から
もうあの日には帰れない
溶けた氷が描く輪に
映る面影
愛したモノを汚してく
影に怯え瞼を閉じた