[ファントムシータ「乙女心中」歌詞]
[Intro]
さア、斯の渺たる妾の終生を御覧あれ
[Verse 1]
水面を揺らす夜光蝶
燦かに身体を裂いて
流れる血液を拭つて
不確かな暮らしを貪つた
[Pre-Chorus]
右掌に髪飾り洒落な街に出よう
我儡も望蜀も月花陶酔/ \して
ひとりぢや満たせ無い
覺めて渇いてゐる心中触れて頂戴れ
[Chorus]
さア、手を取り何處かへと
貴方が為に間違ふ
秘匿した素性は明かせないでゐる
水銀燈が揺れてゐる路地裏を抜けたら
奔る感傷も散らさじ乙女哉
[Verse 2]
死体に群がる通俗人等
逃げ場を亡くした一味
「些末ない噺をするな」
[Pre-Chorus]
其から世間は醒めない破朽へと
幸福な騙し絵に皆が執心/ \で
何時でも口任せ
嘘に遑あらず、御旦入れませう
さア
[Instrumental Break]
[Chorus]
さア、手を替え、品を替え
假初の嘘を吐く
仕合はせも不幸も何もかも頂戴れ
世界中の誰人をも殺したい妾も
貴方を救ひたい妾も、妾なの